〈経済〉お金のやりとりをすればするほど、富は増える
日本人は貯蓄好きとか、聞いたことある人も多いかと思います。個人金融資産の額は世界一位だそうですし、実際貯金好きな国民性かなと思います。
ただ、日本人の中には、「お金=使えば減る」「将来のために今は我慢する」みたいに思っている人が多いような気がしています。お金は確かに使えば「お金は」減るのでこれは別に間違いじゃないんですが、その「対価」を得ているので損にはならないですし、社会全体でお金を使えば使うほど豊かになるんですよ。ゼロサムではないんです。ここに意識がない人が多いような気が、周りを見ている限りしています。
以前どこかで見たたとえ話を借用しますが、例えば、
Aさん(1万円を持っている) Bさん(1万円を持っている)
の2人がいたとします。
Aさんは、家がないBさんのために家を建ててあげて、それを1万円でBさんに売ることにしました。この時点でAさんの所持金は2万円になり、Bさんは1万円と引き換えに家を手に入れました。
ところが、Bさんはお金がないので、稼がなくてはなりません。そこで、車を作ってあげて、Aさんに1万円で売ることにしました。そうすると、Aさん、Bさんが持っているものは、以下のようになります。
Aさん(1万円+車) Bさん(1万円+家)
つまり、お金の総量は変わっていませんが、Aさんには1万円分の車が、Bさんには1万円分の家が増えました。
この間、何が起こったかというと、
Aさん、Bさんの「労働」が、お金という「媒介」を通じて、「サービス・モノ」に変換された
ということなんです。
これが経済の仕組みです。お金が回れば回るほど、世の中全体のモノやサービスは増えていく。お金が回らなければ、労働が発生しない代わりにモノもサービスも増えない。冒頭で言ったように、「お金のやりとりをすればするほど、富は増える」んです。今、日本政府が必死になって消費を増やそうとしているのも、消費すればするほど、少なくとも金銭的・物質的には豊かになるからなんですね。
というわけで、みんな、もっとバンバンお金使いましょう!笑